死別シンママかぶちゃん奮闘記

発達障害の子供を抱え、死別→相続→生活が安定するまでの体験談です。

発達障害の子供が幼稚園に通いだした①年少~春夏~

これは集団生活に混乱したこかぶの修羅場と、まさかそんなことで?となった私と担任の先生との体験談です。

これは、入園~運動会前くらいまでの話です。

ただ年数が経過しているため、資料などは少ないです。

 

 

口頭での説明は上手く聞き取れず、発達性協調運動障害のため上手く指先が動かせず、という状態でしたので、全体的に身辺自立は遅れてました。

例えば、ルールがわからないとか、ボタンが出来ないとか、ファスナーが出来ないとかですね。

 

そんな時、絵カードに限界がきて、知人に紹介して頂いた「おめめどう」の視覚支援をしだしたわけです。

 

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朝の支度もすぐ出来るようになり、園の方でも集団生活するために、少しずつ色んな事を取り入れていきます。

まさかこんなことで。。。と思ったのが、背の順。

見ればわかると思うのですが、背の小さい子が一番前で徐々に大きくなっている。

そして体の大きいこかぶは、一番後ろ。

自分が一番になれない事が納得できないらしい。

だから、背の順に並ばないで、遠くにいたり、先生の横に来たがってました。

 

それをブロックを使って説明し、ついでに大きい小さいも改めて教える。

それでやっと背の順を理解しました。

自分が子供の時に疑問にすら思わない事を、一つ一つ躓くのです。

もう定型の子を育てている人からは想像できないけど、一事が万事この調子です。

 

そして、夏が来るとプールの季節。

ですが、こかぶはこの時点ではオムツ。

まあ当たり前ですが、オムツだと大きいプールには入れないのです。

先生の優しさで家庭用の小さいプールを作ってくれました。

ただ、これは配慮した大人はわかっていますが、子供は難しいです。

目の前に大きなプールがあって皆は入れる、自分だけが排除されるから、わからなくて癇癪を起すとなるわけです。

そうなると折角先生が作ってくれた小さいプールにも入れないまま終わります。

※癇癪を起したときは、本人が落ち着くまでは声をかけず(刺激を与えない)放置するのが鉄則です。

 

ルールを説明します。

それにはおめめどうの〇×メモとどうしてメモを使いました。

担任の先生も説明はしても、目の前で友達が大きなプールで楽しんでいたら、難しいかもしれません。プールは入れなかったらごめんなさいと言われてました。

 

ところが当日になると、「ぼくこっちね」とだけ言って、小さいプールの方に歩いて行ったそうです。

別プールなので、補助の先生が付きっ切りでした。

その時に「オマルでおしっこする。」と先生に決意表明していたそうです。

※トイレは怖くては入れない。

ここからトイレトレーニングは加速していきます。

1年全く進まなかったのに、この年の秋にあっさり終わります。

 

そして、視覚支援は本当にすごいと思ったのが、体調不良になった時でした。

熱があるのだけはわかりますが、それ以外の症状は本人ではないのでわかりません。

痛いところを教えてくれました。

頭とお腹が痛いそうです。

症状を把握したので小児科へ、その前に内科の一般的な診療を説明。

たまたま小児科の先生が、発達障害に理解のある先生だったので、メモを見せてこういう説明をしたと言ったら、その順番通りメモを指さしながら診察してくれました。

ただの風邪がお腹にきているようでしたが、すぐに緩解しました。

 

こかぶの体調不良で、応援のため来ていてくれた姑も驚いてました。

 

年少当時、特に気を付けていた事

  • わかるように(理解できるように)書くこと
  • 些細な変更でも書くこと
  • 楽しい事にはあえて積極的に使う事
  • ダメなものには必ず理由をつけること

 

例えば。。。

私達大人が買い物するのにメモが英語とか多言語だったら意味をなさないと思います。子供は日本語が怪しいので、絵をセットで書いたりして補足してました。

全部の変更を教えてあげられるわけではありませんが、前もってわかっている事(バスの時間変更とか)は伝えました。

とにかく誰よりも情報を多く与えました。

子供を指示するためのものになると、見てくれなくなるという先輩ママさんの言葉を守りました。

走らないと注意されてもわからないのが、発達障害の子供です。

〇歩く×走る→走るとぶつかってケガする

これをわざわざ書き起こすのです。

でもこういう積み重ねがないと、覚えられないルールだけが増えて、わからない→できない・やらない→友達ともめるにもつながります。

 

うちの子、聴覚優位だから視覚支援しなくても平気と言っている親御さんいました。

私が事細かにメモを書いていても、過保護すぎじゃないみたいな事も言ってました。

聴覚優位でも視覚優位でも、買い物に出かける時に買い物メモあったほうが間違えないと思います。

間違えてどうするのか、考える経験も必要だと思いますが、メモを見て間違えないでやる経験も必要だと思ってます。

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発達障害の子供を育てている上で、親も色んな教育方針があると思います。

例えば私達が知らない国に置き去りにされて、言語も聞き取れない、助けてくれる人もいない、ツールもないとなったらパニックになりませんか。

少しでも子供の不安を和らげるように、視覚支援を実施する人が増えますように。。。

 

↓次の話

 

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